先日、静岡県菊川市の家庭医療センターに行ってきました。なぜ家庭医が必要かといえば、それは「持続可能な医療をつくるため」。これに尽きます 。
日本の医療は「臓器別」と言われる体制になっています。心臓・腎臓・肺・胃腸等々、臓器によって、医師が変わります。皆さんも腹が痛ければ胃腸科、風邪をひけば内科、目のことならば眼科といったように、臓器によって医療機関を選んで受診しています。
しかし、これこそが医療機関同士の連携の妨げになっているとも言えます。無論、大病院のような専門特化すべきところは別ですが、最初のとっかかりは、「気心が知れたかかりつけ医が全て診ることができ、そして、専門性ある医療機関につなぐ」という体制が理想です。
それぞれの臓器により診る医師が異なれば、既述のように連携に支障がでるだけでなく、患者本人は臓器別に医療機関を渡り歩くことになり、それぞれに初診費用がかかり負担が増え、最終的には医療費膨張にもつながります。ゆえに、「持続可能な医療」のためには、一人ですべての診療ができる「総合医=家庭医」が必要なのです
全診療科のカルテや資料があります。家庭医の先生方の勉強範囲は多岐にわたります
小児・婦人病棟まであります。また、ここ菊川市では家庭医の先進地域というのはもちろん、ベテランの先生が若い先生とマンツーマンで指導に当たる体制もできています。つまり、家庭医の知見が脈々と受け継がれていける、持続性があるのも素晴らしいところです。こうした、先進的な動きを川崎でも広めるべく努力して参ります。
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